大西洋にイギリス領のバミューダ諸島がある。
「バミューダ」
という地名は、40代以上の方ならよく知っていると思う。
というのも1970年代、1980年代の日本のテレビ局は、ゴールデンタイム(夜の7時~10時)に、「怪奇・ミステリー番組」を、放送する事がやけに多かったのだ。
そんな番組の中から、謎の生物を見つけようと冒険する川口浩探検隊やらUFО、宇宙人の追いかけ的なテレビディレクター矢追純一氏、「他人の背後にいる霊が見えてしょうがない」という自称「霊能力者」の宜保愛子さんが、国民に人気となったのだ。
あの時代は、
「バミューダ海域」
も、船や飛行機が消失してしまう謎のスポットとして、日本のテレビ局が制作する「怪奇・ミステリー番組」に、しょっちゅう取り上げられていた。
だから、幽霊、UFО、超能力、四次元に引っ張り込まれた人、現代でもまだ恐竜は隠れるようにどこかで生きている・・・といったオカルトチックな話が大嫌いな人でも、
「バミューダ」
という地名は、きっと幾度も耳にしたはずだ。当時は。
放送倫理が厳しくなった現在は、この手の番組は、ほとんど作られなくなってしまっている。
だから、20代より下ぐらいの世代は、バミューダ海域が、昔日本のテレビ番組に、やたらに出てきて、
「船や飛行機が消える謎の海域だ。この謎を、この番組で解き明かせてみせる!」
と、喧伝された事すら、多分知らないに違いない。
30代となると、物心ついた時は、「怪奇・ミステリー」番組の制作本数が減ってきていたから、バミューダの謎とやらは、よく知るオカルトファン、まるで知らない人に、二分されるのではないか?
前置きが長くなったが、今回はこのバミューダで起きた話を紹介しよう。
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この記事の話の舞台。バミューダの首都ハミルトン
大西洋に浮かぶバミューダ諸島の首都といえば、ハミルトン。
ここは、1㎞四方の小さな町に過ぎず、人口も3000人程度に過ぎない。
が、海が綺麗なせいか、アメリカから遊びに来る観光者が多い。
また、タックス・ヘイブンがあるせいか、アメリカからやってくる金融関係者も多い。
それゆえ、人口3000人程度の小さな町ながら、活気は十分あるのだ。
さて、1974年7月の事であった。
補助エンジンのついた自転車「モペット」に乗り、17歳のネビル・ローレンス・エビン君は、ハミルトンの街を走っていた。
と、そこへタクシーがやって来て、ネビル君の運転していたモペットに、激突した。
この交通事故により、憐れにも、ネビル君は亡くなった。
それから、一年の時が過ぎた。
1975年7月の事であった。
ネビル君の双子の兄弟であるエルスキン君も、モペットに乗り、ハミルトンの街を、走行していた。
と、その時、タクシーと衝突!
ひどい交通事故が起きた。
この悲惨な交通事故により、エルスキン君は、双子の兄弟ネビル君の後を、追い駆けるように亡くなってしまった・・・・。
この双子の兄弟の事故死には、奇妙な一致点がいくつもあった。
●二人が運転していたモペット(補助エンジン付き自転車)は、まるで同じものであった。
●二人と衝突したタクシーは、同じものだった。
●二人がタクシーにひかれた道路は、同じ通りにあった。
●二人をひいたタクシーの運転手は、同じ人であった。
●二人がタクシーにひかれた時、このタクシーに乗っていた客も、まったく同じ人であった。
◆出来過ぎた話だが、これは、現実に起こった事なのだ。当時、新聞でも報道された◆
私は、一人っ子なのだけれど、読者のあなたは、よもや双子ではないでしょうね?
あなたの双子の兄弟に何かあった時は、あなた自身も気をつけましょう。
あなた自身も、まるっきり同じ目に遭ってしまうかもしれないから。